オーケストラアレンジは『DTMによるオーケストレーション実践講座』で学びました

2018年6月29日

DTMを活用してオーケストレーションを学ぶ

「オーケストラアレンジ」はDTMで曲を作っているなら、憧れる人も多いのではないでしょうか。

とはいえ、オーケストラアレンジの手法を学ぶとなると、なかなかとっつきにくいイメージはあるでしょう。

オーケストラアレンジを学びたいと思った人にお勧めしたいのが、こちらの本。

この1冊だけというわけではないですが、今こうしてオーケストラ曲を作ることができているのは、この本によるところが大きいと思います。

ちなみにオーケストラ曲はこんな感じのものを作りました。

Giga Trust(Orchestra ver.)

Brave Fighters


和声法を学んでから管弦楽、対位法を学んで…というのもいいかもしれませんが、少なくとも趣味でやるならそこまで遠回りをする必要もないでしょう。

譜例を打ち込みながらオーケストレーションを習得

この本にはCDが付いていません。音楽書としては珍しいですが、さほど問題ではないでしょう。

なぜなら、譜面をDAWで打ち込めば耳で実際の音を確認できるからです。

構成は、第1章のDAWメリット概説から始まり、第2章ではエリック・サティの『ジュ・トゥ・ヴー』を例に、小規模な編成にトランスライビング(声部をパートに振り分ける)する練習。

そして第3章では「もみじ」を例に、オーケストレーションの実践を解説。単なるトランスクライビングにとどまらず、楽曲を魅力的に聞かせる技を学ぶことができます。

DAWで打ち込む時はピアノロールではなく、スコアエディターで打ち込む法が良いでしょう。あるいはDAWの代わりに、Finaleなどのプレイバック機能がついたスコア作成ソフトを使ってもいいと思います。

新版が発売されています

本書はすでに絶版になってしまっているのですが、内容を追記して新版が発売されています。

僕もKindle版を買ってみたのですが、1,2章が「オーケストレーション実践講座」の内容となっており、新たに3章が追加されています。

音声データもリットーミュージックのWebサイトでダウンロードできますので、現在はこちらを買うのが良いですね。

基本を学んだら、他の曲にも挑戦

この本に書いてあることを一通り学んだら、他の曲にも挑戦してみたいところ。

できるのであれば、いきなり好きな曲をオーケストラにアレンジ、というチャレンジをやってみるのもいいですね。

ただ、普通はいきなりそこまでは…となるでしょうから、クラシック曲のスコアを手に入れて、DAWで打ち込んでみましょう。

個人的に気になっているのがこちらの本。11曲の名曲をDTMで打ち込むための手法を解説しています。

私も買いたいと思いつつまだ買っていないのですが、これ1冊をやり通すだけでもオーケストラアレンジの力がつきそうですね。

オーケストラアレンジと聞くと、難しそうというイメージが浮かびがちかもしれませんが、DTMを活用すれば"それっぽく"聞こえるオーケストラ曲を作るのは意外と難しくないものです。

ぜひともオーケストレーションを学んで、アレンジの幅を広げましょう。