中国の北京に行ったら白タクにぼったくられた話

2016年8月24日

こちらの記事は私が運営するもう1つのブログ「ロシア彷徨記」からの転載記事になります。なるべく多くの人に知っておいて欲しい事例なので、こちらのブログにも掲載することにしました。

(*白タク=正規のタクシー会社ではなく、一般人が料金を取って運転するタクシーのこと)

Air Chinaディレイによって起きた悲劇

2015年11月にアメリカのニューヨークへ旅行に行ったのですが、その際北京で15時間ほどの乗り継ぎ時間があるフライトがあったので、あえてそのフライトを選んで中国に1泊してみることにしました。

到着予定時刻は本来現地時間の18:30だったのですが、まさかのエアチャイナが6時間遅延…結局深夜1時過ぎに入国。本来はエアポートエクスプレス+地下鉄で宿まで行く予定だったのですが、この時間だと市内への交通手段はタクシーとバスのみ。

時間があればインフォメーションで情報を得た上でバスを利用したいのですが、翌朝は8時にはチェックアウトして天安門を見学、すぐに空港まで移動というスケジュールなので一刻も早く休みたい状況。

よってタクシーを選択しました。タクシー乗り場へ向かったのですが乗り場が二つあり、どちらに並ぶのかよくわからず。思案していると、「タクシー?」と英語で声をかけられました。ああ…白タクだなと思い無視しようと思ったのですが、男はなにやらカードを見せてきました。

カードの表面には黄色い車体のオフィシャルタクシーの写真があり、Beijing Airport TaxiService(うろ覚えです)の文字が。

ということは、正式なタクシーの運転手が客待ちの時間を短縮するために、ズルをして建物で客引きをしているのか、と早合点してしまった私は運転手についていくことに。

ついて行った先には普通の乗用車が。これは白タクかな…?とも思いましたが、国によっては正式なタクシーも普通の乗用車と変わらない見た目のこともあったので、とりあえず乗車。乗ったところメーターも何もない普通の乗用車だったので、ここで初めて白タクであることを確信しました。

ここで本来なら料金を確認すべきだったのですが…飛行機のディレイでかなり憔悴していた私は、相場の倍くらいなら払ってもいいやと考え、値段交渉せずに出発。

運転手は英語を多少話しましたが、完全に片言レベル。途中で中国語が混じってくるような感じです。少し走ったところで運転手から料金表を見せられました。Airport→Cityの欄には「¥800」の文字が。

「え、800円?そんなに安いのか」と思った私は二つ返事でOK。

オチを言いますと、料金は800円ではなく800元だったという結末です。その時のレートで1元=約20円なので、とてつもない法外料金です。あとで調べたところ人民元も日本円と同じ「¥」マークを使うそうです。知らなかった…

地球の歩き方に書いてあった相場が100元、深夜料金があるようでそれがどれほどかは正確にわからないのですが、せいぜい高くて200元程度でしょう。

実に相場の4倍の値段。手持ちがなかったので、ATMで現金を下ろしてくるよう指示されたのですが、いくらなんでも高すぎると抗議。しかし向こうからしたら一度800元で合意していると思っているわけですから、全く歩み寄る気配はありません。事前の値段交渉であれば多分400元くらいまでは行けたでしょう。

で、粘りに粘った結果、向こうから600元ならいいとの譲歩が。正直これでも高すぎですが、いかんせん時間が深夜2時を回っており、これ以上時間をかけることができなかったので渋々600元を支払いました。

必ず正規のタクシーを使いましょう

ちょっとした油断と、乗り場に並ぶのを面倒だと思ってしまったが故に起きてしまった失敗です。海外旅行では正規のタクシーを利用するのが鉄則なのに、大した金額はぼったくられないだろうと安易な気持ちで白タクを利用してしまいました。

海外旅行は、少し慣れてきたなと思った頃が一番危ないです。常に初心を持って、警戒を怠らないようにしましょう。