高橋みなみさん(AKB48)著『リーダー論』を読みました

2016年8月24日

私はAKB48のファンですが、そのAKBグループのまとめ役である総監督の高橋みなみさんが著書を出すということで、これは是非読みたいということで、買いました。

出版社は講談社なのですが、なんと「講談社AKB48新書」とAKB専用の新書カテゴリになっています(笑)これが002番で、1冊目は指原莉乃さんの『逆転力』。

指原さんが「逆転力」というと説得力ありますよね。こちらも読みましたが、面白買ったのでオススメです。

余談ですが、アンチコメントに定評のあるAmazonレビューが軒並み高評価で、びっくりしました(笑)まあ、AKBのアンチはそもそもこの本を読まないでしょうからね。

AKB48総監督の「リーダー論」

どういう考え方で総監督というAKBグループのまとめ役であったのか、具体的なエピソードと一緒にまとめられています。

誰かを率いる立場にある人は、この本を読めばいろいろと参考になるのではないかと思います。AKB内での話を会社の管理職と部下に置き換えても、共通する部分があるでしょう。

あとは、部活動とかはかなりAKBと似ていますよね。学生限定の話ですが、部活動で部長をすることになったという人は、この本が役に立つと思います。

第9章”「任せる」ことがリーダーの最後の仕事”にあるように、「任せる」ことができるような関係性を気付くことが重要。

それぞれの姉妹グループを仕切っているリーダー的存在の子と「ひとりひとり」の関係を結ぼうと思いました。その人数ならば、私も大丈夫だと自信を持って言えます。そして、その子たちのチームに所属しているメンバーについては、リーダーたちに「任せる」。

高みなさんはおそらく卒業後も芸能界で活動を続けていくのでしょうが、経営者に向いているんじゃないかという気がしてきました。

あとは、田原総一朗さんも言っていましたが、政治家になるのは普通にアリだと思いますね。タレント議員とかいますけど、そういう枠とは一線を画した存在になれるんじゃないでしょうか。

名言”努力は必ず報われる”の真実

高みなさんと言えば、総選挙スピーチの定番ともなっている「努力は必ず報われる」の名言がよく知られていますが、これはいわゆる”努力至上主義”のような考え方から発言されたのではありません。

これは2011年の総選挙スピーチの1節だったわけですが、その1文には続きがありました。

「”努力は必ず報われる”と、私、高橋みなみは、この人生をもって証明します」

つまり、「努力すれば必ず報われますよ」とは必ずしも言ってないんですよね。高みなさん自身もメンバーに「努力しているのに、報われないこともある」と伝えることがあるようです。

ただ、何かを実現したければ結局のところ、努力をするしかないですよね。努力をするということの素晴らしさを知ってもらいたい、努力をする人たちに勇気を与えたい、そういう思いからの発言であると思います。

また、「報われる」とは何をもって報われたとするのか、というのも判断が難しいところです。努力をした結果、目標に到達すれば理想的ですが、必ずしもそうはならないでしょう。

”努力は必ず報われる”の名言も、どういうバックグラウンドから発言されたのかということを知ると、より一層言葉の重みを増して聞こえてきます。

私自身も、報われるかはわかりませんが、作曲家になるための努力を続けていきたいと思います。