日経平均225先物取引で26万円を失って学んだこと Part.2

後編となるパート2では、日経225先物での損失から学んだ教訓をまとめていきたいと思います。26万円失うまでの経緯は前回の記事をお読みください。

反省点のほとんどは一つの要因に集約される

この損失については色々な反省点があるわけですが、このような事態を引き起こしてしまった原因は、結局のところただ一点に集約されると思います。

それは、「取引資金量(ならびに全資産)に対してリスクを取り過ぎていた」ということにつきます。確かに6万円あれば日経225miniを取引することができましたが、それがそもそもの間違いなのです。

前編でも述べましたが、日経平均が100円動けば1万円、1000円動けば10万円の損失または利益になります。

それを少額の資金で取引するということは、FXで分不相応なハイレバで勝負することとなんら変わりのないことです。

1回の取引で何%の損失を許容するか

1回の取引で資金の何%までの損失を許容するかということは、エントリーの前に当然決めておくべきことです。これは取引スタイルにもよりますが、普通は多くても5%程度で、リスクを取りたくない局面では1%以内に収めることもあるでしょう。

仮に10万円の資金で1回あたり5%の損失を許容すると考えると、損失は5,000円までということになります。これは日経225miniですと、わずか50円動いたら損切りしなければいけません。つまり、10万円やそこらの資金で日経平均先物に手をだすこと自体が間違いなのです。

FXではそのあたりの資金管理が身についていたのですが、なぜか日経平均では資金管理のルールを全く気にすることなく、無謀な取引をしてしまっていました。

含み損が大きくなると損切りをためらってしまう

損切りがここまで遅くなった理由として、一つには逆指値注文が1日経つと自動でキャンセルされてしまう仕様になっていた、ということはあると思います。

FXではストップを入れれば注文は自分でキャンセルするまで機能しますから、エントリーと同時にストップを入れれば、損切りをためらうということはありません。

しかし、それはあくまで一つの側面に過ぎないと思います。損切りが遅くなってしまった本当の理由は、「含み損の額があまりにも大きかったため、切るに切れなかった」からなのです。

損失額をコントロールできていれば、損切りをそれほどためらわなくて済むでしょう。しかし、損失額が取引資金、あるいは自分の資産に対して大きくなりすぎてしまうと、損失を確定させることを恐れ、損切りをすることがなかなかできなくなります。

正直私はそれほどお金を持っているわけではなく、当時は100万円かそこらの資産しかありませんでした。なので、1万円の損失を確定させることすら、ためらいがあることだったのです。

本来なら1回目の追加証拠金を払った時点で即切っておくべきだったのに、「反発した局面で損切りすればいいなどという都合のいいこと」を考えてしまったのは、こういうことが原因となっていたのだと思います。

損切りは重要だが、その前に資金管理を

投資において損切りが重要なのは当たり前のことです。しかし、その損切りをためらいなく行うためには、「資金管理が徹底されており、資金量に見合ったリスクを取っている」という前提が必要だということが、今回の損失から学べる最大の教訓だと思います。

現在はFXも休止中なのですが、いずれまたFXや株式投資を再開することもあるでしょう。その時はこの大損失から学んだ教訓を忘れずに、取引に臨みたいと思います。