ロシア旅行記|サハリン・ウラジオストク編(7)コルサコフで海産物と地ビールを堪能

2019年12月31日

ペンギン・バーで昼食

展望台を見てきたところで時刻は12時を回っていたので、昼食を食べるべくレストランを探します。地球の歩き方に載っていた、地ビールが楽しめるという”ペンギン・バー”というレストランに行ってみることにしました。

中心の市場から歩いて5分ほどのところにあります。

変わった名前の店ですが、その名の通り店の前にはペンギンの看板が立っていました。

 

店内に客の姿はなく営業しているのかよくわからなかったのですが、中に入ってみるとどうやら営業中だったようで一安心。

4種類の地ビールということでしたが、メニューには5種類のビールが。右下だけ黒字で名前が書いてあるので、そちらだけは地ビールではないのかもしれません。

 

ということで、まずは一杯。

 

食事は、海産物の盛り合わせなるものがあったので、そちらを注文。今回の旅行ではぜひ海産物を食べたいと思っていたので、ここで食べられたのはラッキーでした。

DSC_0100

エビ・カニ・ホタテと、もう一つは種類はわかりませんが、貝の一種と思われるもの。ホタテは生です。これはビールにぴったりの一皿ですね。

こちらは友人とシェアして、もう一品自分用に料理を注文。こちらはロシア料理では定番のシャシリクですが、肉ではなくエビが使われているという珍しい一品です。

エビのシャシリク

その後はビールをもう一杯注文。コルサコフでこれほど充実した食事が楽しめるとは思わなかったので、わざわざ足を伸ばした甲斐があったと思います。このペンギン・バーはオススメです。

街を散策しつつバスターミナルへ

食事を終えたら、街を散策しつつバスターミナルへ向かいます。ちょうど道中に博物館やレーニン広場などの見所があるので、時間を効率良く使うことができます。

まずは近くにあるという、日本領時代の建物を見に行くことにします。当時は拓殖銀行の建物だったそうです。少し歩いたところで建物が見えてきたのですが、遠くから見た感じなにやら違和感が…まるでハリボテのようですが。

旧拓殖銀行の建物?

近くまで行ってみると、その違和感の正体が判明しました。

 

どうやら建物は工事中のようで、外側をあたかも建物であるかのような模様が描かれた布で覆われていたのです。これはなんとも残念ですが、逆にレアなものを見ることができたと思うしかないでしょう(笑)

コルサコフ像

近くの広場にはコルサコフ像が立っていました。

DSC_0108

こちらは、博物館まで歩いている途中にあった旧亜庭神社石段。日本時代の名残の一つですが、この石段以外には特に何も残っていないようでした。

 

左側に警察署が見えてきたら、博物館はもうすぐです。

歴史・郷土博物館を見学

コルサコフの博物館は思いの外小さかったので、一度は通り過ぎそうになってしまいました。緑色が目立つ建物です。

 

日本に関連する展示が多かったので、日本人には楽しめそうな場所です。

 

歴史・郷土博物館の展示02

 

入場料は50ルーブルで、写真撮影は自由。トイレもありました。

あとはこれといった見所もないので、街を適当に見ながらバスターミナルへ向かいます。

 

道中目にしたのは、コルサコフ唯一のホテル”アルファ”。インターネット経由で予約することができませんでした。

 

コルサコフのレーニン広場がこんな感じです。

ユジノサハリンスク行きのバスに無事乗車するも…

レーニン広場からバスターミナルまでは、10分ほど歩くことになります。

ちょうどGoogle Mapに表示されている、このスーパーの前あたりがバスターミナルです。余談ですがこのスーパー、ストリートビューには写っていないので比較的新しいのでしょうね。

バスターミナルといってもそれほど大層なものではなく、バス停の脇に駐車スペースがあるくらいのもので、バスが待機している様子もありませんでした。

バス停で待っていると、行きと同じ115番バスが到着。ただ、行きは大きめのバスだったのですが、帰りに乗車したのはマルシュルートカのような乗合バスに近く、車内も狭めでした。

ここバスターミナルが始発というわけでもなくすでに乗客も乗っていたので、やはりコルサコフ到着時に降りた場所からも、ユジノサハリンスク行きのバスが出ているのかもしれません。

さて、無事ユジノサハリンスク行きのバスに乗車できたのはいいのですが、発車して5分ほどでバスが停車。しかし、このあたりは信号などしばらくないような道です。

一応路肩には寄せているものの、明らかに不自然な場所で停止しています。しばらくして運転手は誰かに電話。どうやら、バスはエンジントラブルか何かで動かなくなってしまった様子…。それにしては乗客が皆ほとんど動揺する様子もなかったのですが、日常茶飯事なのでしょうか。

幸いにも10分ほどで後続のバスが来たので、それに乗り換えることができました。しかし代車というわけではなく、あくまで後続のバスに乗り換えという形なので、車内には多くの乗客が詰め込まれることになります。これが初めてというわけではありませんが、狭い車内で立ち乗りをするのはなかなか慣れません。

時間にして5時間にも満たないほどのコルサコフ滞在でしたが、食事や買い物で時間を潰さなければそんなものじゃないかと思います。到着まで何時間もかかるということだと敬遠してしまいそうですが、ユジノサハリンスクから1時間バスに乗るだけで行けるのは良いですね。

次回からはまたユジノサハリンスクに戻ります。とはいえ、ユジノサハリンスクもほとんど見尽くしてしまったので、あと1,2回でサハリン編も終わってしまいそうですが。

<前回:ロシア旅行記|サハリン・ウラジオストク編(6)港町コルサコフへ
<次回:ロシア旅行記|サハリン・ウラジオストク編(8)サハリンを出発してウラジオストクへ