ニューヨーク旅行に行くならシティパスは買うべき?
ニューヨークの観光名所をお得に回れるシティパス
前回の「9/11 メモリアル&ミュージアム」についての記事でシティパスについて少し触れたので、今回はシティパスについて書いてみようと思います。
このシティパスはアメリカの12都市で発売されており、この記事ではニューヨークのシティパスについて記述します。
シティパスを買うと、6箇所の観光名所に入場することができます。そして、それぞれの入場券を個別に買うより、シティパスでまとめて買ったほうがお得、という仕組みです。
公式サイトによれば、$83お得らしいです。また、単にお得というだけでなく、場所によってはチケットの購入列に並ばなくて済む、というメリットもあります。
シティパスで入場可能なのは、次の6箇所です。
- アメリカ自然史博物館
- メトロポリタン博物館
- エンパイア・ステート・ビル
- サークル・ライン観光クルーズorスタチュー・クルーズ
- グッゲンハイム美術館orトップ・オブ・ザ・ロック
- 9/11 メモリアル&ミュージアムorイントレピッド博物館
4,5,6は、どちらか片方のみを選ぶ形になります。
結局のところ、買って正解だった?
このシティパスを買うべきかどかは、結局のところその人の旅行スタイルや、滞在日程によるところがあるので、なかなかどっちが正解とは言いにくいところです。
昨年11月の旅行は4泊5日だったのですが、シティパスを買ったので上記の6箇所はすべて回りました。加えて1〜3日目はミュージカル、4日目はブルーノートでジャズ鑑賞、という具合だったので、かなりタイトなスケジュールとなり正直疲れました。
なので、3,4泊くらいの短い日程だとシティパスの購入は、かえって負担となってしまうということもあり得ます。結局のところは、シティパスが対応している9箇所の観光名所に行きたいかどうか、ということになりますね。
参考までに、6箇所を回った感想をまとめておきました。ただし、4〜6については片方のみの感想となります。
⒈アメリカ自然史博物館
オススメ度:★★☆☆☆(注:私の独断と偏見によるものです)
展示は面白いものもあったのですが、あまり時間がなかったためにほとんど流し見のような感じになってしまいました。あと、展示の内容に興味がなければ、わざわざアメリカでこういった博物館に行く意味はあまりないかなと思います。
シティパスを買っていたので見に行ったのですが、ここに行かなければもう少し余裕があるスケジュールになったかもしれません。
博物館で見た、原子をモチーフにしたオブジェ。
⒉メトロポリタン博物館
オススメ度:★★★★☆
観光場所としてはベタですが、やはり世界四大美術館に数えられているだけあって、面白いです。芸術品なんか興味もない、というわけでもなければ行ったほうが良いかと。
ちなみに私はここでシティパスを引き換えました。事前にネットで購入してバウチャーをプリントアウトしておき、現地でシティパス本体と交換するという仕組みです。
恐ろしいほど広い美術館なので、すべてをじっくり見ていると開館時間を全部使っても見終わりません。国連本部の見学ツアーを15時半から予約してあったので、14時ごろには切り上げました。
私のイチオシは楽器展示です。これは同じ四大美術館のエルミタージュに行った時はありませんでした。別記事で詳しく書いています↓
関連記事:メトロポリタン美術館に展示されていた楽器たち
現代美術のコーナーもあります。これはハンガーがぶら下がっているようにしか見えないのですが、立派な現代美術のようです。
⒊エンパイア・ステート・ビル
オススメ度:★★★☆☆
地上86階の展望台からニューヨークの街並みを眺めることができます。トップ・オブ・ザ・ロックにも行くのであれば、そちらはエンパイアのライトアップが見られる日没以降に行き、エンパイアは昼に行ってみるのがいいでしょう。
まあ、私は時間がなかったので両方とも夜になってしまいましたが、景色は夜のほうが感動的ですね。
ちなみに、エンパイアはシティパスを持っているのといないのでは、所用時間に大きな差がでます。他の場所ではシティパスの券をそれぞれの入場券と引き換える必要があるのですが、エンパイアだけはシティパスでそのままチケットの列に並ばず先へ進めます。
なので、エンパイア・ステート・ビルに行くのであれば、シティパスを買ったほうがいいと思います。
エンパイア・ステート・ビルからの夜景です。11月末だったので、さすがに寒かったのですが、これは見てよかったですね。
⒋サークル・ライン観光クルーズorスタチュー・クルーズ
オススメ度:★★★★★(スタチュー・クルーズを選択)
スタチュー・クルーズとは、遊覧船でロウアー・マンハッタンから出発し、自由の女神が鎮座する「リバティアイランド」、「移民の島」として知られ、移民の国としてのアメリカの歴史を展示している移民博物館がある「エリスアイランド」を経由して、再びロウアーマンハッタンに戻ってくるものです。
まあニューヨークに行って自由の女神というのも定番ではありますが、一度は見ておきたかったので。
実際に実物を見てみると、意外と迫力がありましたね。今回は台座や王冠には入れなかったのですが、王冠に入るためには何ヶ月も前から予約しておかなければいけないようです。
エリスアイランド移民博物館も入場料が無料ながら、なかなか面白い展示が多かったです。
⒌グッゲンハイム美術館orトップ・オブ・ザ・ロック
オススメ度:★★★★☆(トップ・オブ・ザ・ロックを選択)
基本的にはエンパイア・ステート・ビルの展望台に行くのと同じような感じなので、どちらか片方に行くだけでも十分だと思います。
どちらかといえば、エンパイアのライトアップが見られるトップ・オブ・ザ・ロックがオススメ。
また、入場を時間で区切っているので、シティパスを持っていても引き換えた際に、直近の空きがある入場回に割り当てられてしまいます。
なので、エンパイアのようにシティパスを持っているからといって早く入れるということはないです。
トップ・オブ・ザ・ロックからの夜景です。左の緑色に光る建物がエンパイア・ステート・ビル。このライトアップは時期によって変わっているそうです。
⒍9/11 メモリアル&ミュージアムorイントレピッド博物館
オススメ度:★★★☆☆(9/11メモリアル&ミュージアムを選択)
オススメ度こそは高くないですが、個人的にはぜひ行ってみて欲しい場所の一つです。詳しくは別の記事で書いています↓
関連記事:テロの脅威を語り継ぐ「9/11 メモリアル&ミュージアム」|ニューヨーク
決して楽しい気分になれる場所ではないのですが、あの9.11テロがどれだけ恐ろしいものだったのか、当時はまだ11歳だった私は本当の意味で理解していなかったということを思い知りました。
「NO DAY SHALL ERASE YOU FROM MEMORY OF TIME:月日が経ったとしても、時の記憶からあなたが消し去られることはない」といったところでしょうか(少々意訳気味ですが)。
こんな感じに、シティパスで回れる6箇所をレビューしてみました。どこも行って損はない場所ばかりですので、全部回る余裕がある日程でしたら、シティパスを買うという選択肢は有力だと思いますよ。
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ニューヨークへ旅行に行くなら、ガイドブックは地球の歩き方がオススメです。切り離して使える付属のミニマップがとても便利。