ロシア旅行の醍醐味 -夜行列車に乗る-(2)

前回の記事では、モスクワ〜サンクトペテルブルク間と、
ウラジオストク〜ハバロフスクの2区間を結ぶ夜行列車について
紹介しました。

ウラジオストク駅
シベリア鉄道の発着点となる「ウラジオストク駅」

夜行列車の魅力とは?

列車の中という「非日常空間」での寝食

まず、これは海外での夜行列車に限った話ではないですが、
列車の中という日常とは異なる空間の中で寝食を行う、
ということが魅力的なのではないかと思います。

列車の中では、ホテルのベッドで眠るほど快適とはいかない
でしょうが、次の目的地への期待を膨らませながら、列車に
揺られながら眠るのは以外と悪くないものです。

ロシアの夜行列車には各車両に「サモワール」と呼ばれる
湯沸かし器のようなものが備えられており、お湯を自由に
使うことができます。列車に乗る前にスーパーなどでカップ麺
を買っておき、車内で食べるというのも楽しいですね。

現地の人々との交流

例えば2等寝台に一人で乗る場合は、最大で3人見知らぬ人と
同室になる可能性があります。海外旅行では現地の人と色々
話をすることを楽しみにしている方もいると思いますが、以外と
機会に恵まれなかったりすることも多いです。

同室の人となら話すきっかけも生まれやすいですし、向こうから
話しかけてくるケースもあります。

モスクワからサンクトペテルブルクへ赤い矢号に乗った時は、
英語が堪能なロシア人女性と同室になり、色々と面白い話を
聞くことができました。

ただ、赤い矢号のように夜遅くに出て朝早くに現地到着、
といった運行スケジュールですと、乗ったらすぐに寝てしまう
という方もいますので、あまり交流の機会がないケースもあります。

交流機会を重視するということでしたら、シベリア鉄道のように
2泊以上する夜行列車に挑戦するのもいいかもしれませんね。

ハバロフスク駅
シベリア鉄道の通過点「ハバロフスク駅」

 

現地の人々との交流という点では、中央アジアの旧ソ連の
国々を旅した時の経験が鮮明です。

キルギスやカザフスタンなどでは、日本人旅行者はやはり
珍しいようで、車掌をはじめとして何かと世話を焼いてくれる
方が多かったです。

中央アジアを旅行した時の話もいずれ記事にしたいと考えて
いますので、この話はその機会に詳しくお伝えしたいと思います。