ロシア旅行の醍醐味 -夜行列車に乗る-(1)

ロシアに旅行に行くなら、ぜひ夜行列車に乗ってみることを
お勧めします。

ただ早く移動するだけなら高速鉄道や、飛行機の国内線を
使えば楽なのですが、時間をかけてでも夜行列車で移動する
ことで、より旅行が楽しくなると思います。

車内で一泊しますので、ホテル代が一泊分浮くという
メリットもありますしね。

モスクワ〜サンクトペテルブルク

時間を節約したいのであれば、「サプサン号」という特急列車を
使うのが良いでしょう。

ただ、日程に余裕があるのであれば、モスクワ〜サンクトペテルブルク
間の移動は夜行列車に乗ると面白いと思います。
私は往復で異なる2種類の列車に乗車しました。

赤い矢号

ロシア語名を「Красная Стрела」という赤い矢号ですが、
その名の通り真っ赤な車体が印象的です。

 

赤い矢号

2等寝台がおよそ1万円少しと決して安くはないのですが、
乗ってみて損はないでしょう。

内装はカーテンなどの装飾に高級感が感じられます。
朝食がついていたり、紅茶かコーヒーが1杯無料で飲めたりと、
サービスも充実しています。

赤い矢号に乗る機会があったら食堂車へ行ってみましょう。
少々値段は張りますが、食堂車の内装も豪華で、なかなか良い
雰囲気の中食事を楽しめます。

ウォッカのミニボトルと軽食をいただきましたが、
旅の印象的な思い出となりました。

メガポリス号

サンクトペテルブルクからモスクワに戻る時に乗りました。
写真を撮らなかったのですが、赤い矢号とは打って変わって
青い車体が特徴的です。

ただ、こちらは赤い矢号より少し値段が高かったのですが、
食堂車はなく、コーヒー・紅茶も有料とサービスは赤い矢号より
一段落ちるといった印象。

違う列車にも乗ってみたい、という理由でなければこちらを
選ぶ理由はないかもしれません。

ウラジオストク〜ハバロフスク

オケアン号

シベリア鉄道の一つなのですが、ウラジオストク〜ハバロフスク
のみの短い区間(とはいえ800km近いですが…)を運行しています。

オケアン号車内

オケアン号2等寝台の車内です。

紅茶を一杯無料で飲むことができました。
赤い矢号に比べれば見劣りするものの、比較的快適に
過ごせます。
ハバロフスクからウラジオストクに戻る際は、特に固有名のない
一般列車に乗りました。

初めて開放寝台に乗ってみましたが、心配していたセキュリティ面
での問題は特になく、無事過ごせました。

ちなみに下段のベッドを予約しておいたのですが、場所の交換を
お願いされたため上段のベッドで眠ることに。
ベッドのすぐ上に荷物置きがあり、ちょっと窮屈であまり
居心地は良くありませんでした。

開放寝台を利用されるのであれば、下段ベッドのご利用を
お勧めします。

 

次回は夜行列車の魅力や、注意点についてお届けしようと思います。

中央アジアに旅行に行った際にも、夜行列車に何回か
乗りましたので、その話も少し交えていくつもりです。