段文凝さん著『マンガでわかる リアル中国人』を読みました
「テレビで中国語」でおなじみ
NHKで放送中のテレビで中国語にレギュラー出演していることでおなじみ、段文凝さん最新の著書『マンガでわかる リアル中国人』を読んだので、感想などまとめてみたいと思います。
書店で見かけて気になっていたのですが、電子書籍版が出ていたので買ってみました。段さんの著書を買ったのは、前作の『「菜根譚」が教えてくれた 一度きりの人生をまっとうするコツ100』に続き2冊め。
こちらも面白かったので、オススメです。菜根譚という中国の古典から得られる教訓を、現代的な日本語表現でわかりやすく教えてくれます。
中国人を「おもてなし」することがある人にオススメの本
本書はおもに、中国人の持つ、日本人とは大きく異なる考え方・習慣にスポットを当てています。中国人はメンツを大切にするといった、知っていたものもありましたが、初めて知ったことの方が多かったですね。
あとは、中国人にとってのタブーや、してもらうと嬉しいことなどが内容として盛り込まれています。最近は中国人観光客が増えていますから、中国からのお客をおもてなしする立場にある人も多いと思います。そういった方はこの本を読んでおくと、より一段上のおもてなしができることでしょう。
姿形こそ中国人は日本人とよく似ていますが、生活習慣などはむしろ欧米のスタイルに近いようです。
トピックごとに関連のある中国語のフレーズ集があり、覚えておくと役に立つものがピックアップされています。私も中国語を少し勉強しているので、こういった言い回しがあるのかと勉強になりました。
中国人観光客は本当にマナーが悪いのか?
中国人観光客はマナーが悪い、という話を聞くことがありますが、この本を読めばそういったステレオタイプ的な見方が必ずしも当てはまらないとわかります。
もちろん、一部はマナーの悪い人もいるでしょうが、要は中国人は人口が多く、観光客の数が多いから結果としてマナーが悪い人が目に付きやすい、という側面があるのではと思いました。マナーの面で言えば、日本人も一昔前は観光地でのマナーが悪いと海外で言われていたようなので、一方的に中国人を責めるのはフェアではないでしょう。
あとは、中国では当たり前の行動であるがゆえに、日本に来てもマナー違反という意識がないままに行動してしまっているというケースがあるようです。
それでも、中には郷に入りては郷に従えを忠実に守り、日本にいる間はおとなしくしていた中国人もいるとか。
若い世代を中心に変わりつつある?
これは私の私見が入ってくるのですが、中国人の中でも特に若い世代の人は、ステレオタイプ的な中国人の像にあてはまらない人が多いのではないかと思います。
先日ニューヨークに行った時に中国国際航空を利用したため、飛行機の中は中国人に囲まれて過ごしていました。その中で感じたのが、年配の方は振る舞いから中国人だなとわかるような人が多かったのですが、若い人はあまりそういう印象を受けませんでした。それこそ話す言葉が違うだけで、日本の若者とそう変わらない感じです。
本書でも述べられている、若い人を中心に食事を完食することをよしとする文化が広がっていることなど、若い世代から変化が起きているということがわかります。
なので、今はマナーが悪いと言われることもある中国人観光客ですが、いずれ時が経てば改善されてくるのではと私は楽観視しています。
中国に対する理解を深めたい
トランジットだったため1泊2日と短い日程ではありますが、ニューヨークの帰りに北京に立ち寄りました。まあその時白タクにぼったくられたんですけどね(笑)
とはいえいずれまた、今度は上海など中国を訪れてみたいので、もっと中国に対する理解を深めておきたいものです。
あとは、テレビで中国語を見て少しずつ中国語を勉強しているので、中国旅行に行く時までには多少なりとも使い物になっているといいですね。