Superior Drummer 2.0拡張音源「NEW YORK STUDIO VOL.3」レビュー
Superior Drummer2.0の拡張音源
今回の記事はDTMerらしく、ドラム音源のレビューです。といってもドラム音源本体のレビューではなく、その拡張音源のレビューになります。
レビューするのはこちら、Superior Drummer2.0の拡張音源「NEW YORK STUDIO VOL.3」(以下NY3と表記します)。
パッケージ製品なので、購入するならクリプトンのサイトから買うのがわかりやすいと思います。
ちなみに2017年1月31日まで、SD2.0の拡張音源であるSDXシリーズが全品半額とのことで…もう一つ追加で買いたくなってきますね。
今年の頭にもセールをやっていたので、その時に購入しました。それ以来はデフォルトで入っている音色は全く使わずに、こちらのNY.3の音色ばかり使っています。
もちろんデフォルトの音色も高品質なのですが、やはり綺麗にまとまりすぎている気がして、若干迫力に欠ける印象があります。
その点、NY3の方はいい意味で荒々しさがあるような気がしまして。特に私が作っているのはJ-POP的な歌モノが中心ですから、迫力のあるドラムサウンドが欲しいんですよね。
強いて言えば、ハイハットが1音色しか入っていないのは物足りない気もしますが、スネアに比べると個性の出にくい音ですから、そこまで不満には感じませんでした。
言葉でするよりは実際に音を聞いてもらった方が早いでしょうから、聴き比べ用の音源をつくってみました。
SD2.0デフォルト VS NEW YORK STUDIO VOL.3
私がDOVA-SYNDROMEなどで公開している楽曲、「Don't be afraid!!」の頭のフレーズを使ってみることにします。楽曲はこちら。
原曲はSD2.0デフォルトの音を使っています。
まずはエフェクトを使っていない素の音で聴き比べてみましょう。スネアは比較的音が近いものを選んでみました。音圧稼ぎのため、マスターにリミッターのL1を挿している以外は、エフェクトは使用していません。
Superior Drummer2.0 デフォルト(エフェクトなし)スネア:14" GMS Hasch Maple
NEW YORK STUDIO VOL.3(エフェクトなし)スネア:5.5X14" GMS Aluminum Nir Z Prototype High Tuned
こうして聴き比べてみると、スネアよりもハイハットの違いの方が顕著に表れていますね。デフォルトの方がピッチが高めで、きらびやかな印象。NY3の方はピッチが低く若干こもって聞こえますが、こちらの方が”生ドラムっぽさ”は強いような気がします。
キックの違いは顕著に表れていて、デフォルトのキックは軽めでリリースが短い”トン”のような音ですが、NY3の方は”ドン”という感じで重めの音です。
どちらを使うかというのは曲によってということになると思いますが、個人的には重めで迫力のあるのキックが好みなので、どうしてもNY3の方を使ってしまいますね。
次は、エフェクトをフルに使って音作りをしたもので聴き比べてみます。
Superior Drummer2.0 デフォルト(エフェクトあり)
NEW YORK STUDIO VOL.3(エフェクトあり)
より音色のキャラクターの違いが増幅されているので、こちらの方が違いがわかりやすいかもしれません。(ちょっとキックはやりすぎたかもしれませんが…笑)
最後に、NY3に入っているスネアの各音色を聴き比べられるものを作ってみました。やっぱりドラム音源はスネアが好みじゃないと買う気になりませんから、ぜひ購入の参考にしていただければと思います。
5.5X14" Slingerland Wood 1964
6.5X14" Ludwig Black Beauty 1982
5.5x14" Rogers Kenton 1963
5.5x14" Burned Edge Zebra Snare
GMS Aluminum Nir Z Prototype Low Tuned