ロシア旅行の醍醐味 -夜行列車に乗る-(3)
ロシア旅行において、夜行列車に乗るという選択肢の
魅力をお伝えしてきました。
今回は、夜行列車に乗る時に注意するべき点などを、
基本的なことを含め、お伝えしたいと思います。
座席の種類〜1等寝台から3等寝台まで〜
ロシアの夜行列車には、基本的に3種類の座席があります。
1等寝台
最もグレードの高い座席で、2人一部屋の個室です。
一人旅の場合は見知らぬ人と同室になることになりますので、
女性の一人旅などでは注意が必要かもしれません。
2席とも抑えてしまえば個室を独占できますので、
贅沢にいくならそういう方法もアリかもしれません…
2等寝台
こちらも個室の座席で、4人一部屋の個室になっています。
上段2席、下段席2席の計4席で下段の方がやや値段が
高く設定されています。
下段にのみテーブルが備え付けられているのですが、
上段の席を取っていたとしても、下段いる方にお願いすれば
使わせてもらえることが多いです。
逆に自分が下段の席を取っており、上段の方がテーブルを
使いたいと申し出てきた際は、快くOKしましょう。
3等寝台
3等寝台は1等・2等とは異なり、個室ではなく開放式の
寝台となります。その分値段もリーズナブルですから、
旅費を安く済ませたい時の選択肢としては良いと思います。
セキュリティ面は気になるところですが、持ち物に気を配るなど
必要十分な警戒を怠らなければ、それほど心配する必要は
ないでしょう。
普通に現地人の若い女性も一人で乗っていますし、
私が一人で乗った際は全く問題ありませんでした。
ダイヤはモスクワ時間表示
ロシア国内での長距離列車は、モスクワ時間に統一して
ダイヤ表示がされています。モスクワ〜サンクトペテルブルク
の移動では特に問題ありませんが、その他の都市から乗車する
場合は、注意が必要です。
発着前後はトイレが使用不可
ロシアの長距離列車のトイレは日本のようにタンク式
ではなく、そのまま列車から外に排出されます。
そのため駅の近くでは扉の鍵が施錠され、トイレを
使用することができなくなってしまいます。
もし国境を越える列車に乗る場合は、入国審査の間
ずっとトイレは使えませんので、過度の水分は控えて
トイレは早めに済ませておくのが良いと思います。
さて、夜行列車について色々お話ししてきましたが、
乗車するためには当然チケットが必要です。
チケットは駅の窓口で買えば良いのですが、赤い矢号など
のように人気がある列車だと希望の席がなかったり、
そもそも空いている席がないということがあります。
旅程を決めて旅行する場合、そういった不確定な要素は
できるだけ排除したいもの。
そのため、私は夜行列車のチケットをインターネットで
購入しました。クレジットカードがあれば、比較的簡単に
購入することができます。
次回の記事では、その方法についてご説明します。