海外旅行で白タク利用は危険か?|利用するなら必ず気をつけたい4つのポイント

2019年12月31日

前回の記事海外旅行で白タク利用は危険か?|2つの白タク体験談をお話ししますでは、
キルギスと中国で白タクを利用した際の実例をお話しました。その際の体験をもとに、海
外で白タクを利用する際に注意したいポイントをまとめてみます。

ただ、やはり白タク利用自体は推奨できないですし、私も基本的には利用しないつもりで
す。白タクを利用しなくて済むように、移動手段は確保しておきましょう。

1.現地語で価格交渉が可能である事

白タクの乗車価格は基本的に相場より高いですから、まずは交渉して価格を相場近くまで
下げる必要があります。白タクドライバーで英語が堪能、という人はまずいないでしょう
から(もちろん英語圏の国は除く)、現地語での価格交渉は必須です。

私のケースでいうと、キルギスではロシア語での価格交渉が可能であったため、このポイ
ントはクリアしていました。しかし、私は中国語での価格交渉はできませんから、北京で
白タクに乗ったのは失敗だったと言えるでしょう。

なお、北京の運転手は英語で話しかけてはきたのですが、完全に片言レベルだったので、
複雑な内容の会話は困難でした。白タクの運転手が英語で話しかけてきたからといって英
語が通じるとは考えないほうがいいと思います。価格交渉で合意したと思っても、実はし
っかり意思疎通ができておらず、あとで揉めてしまうというケースも考えられます。

2.現地のタクシー事情を調べておく

海外旅行で訪れる場所のタクシー事情を調べておくべきでしょう。特に価格相場を知らな
ければ、白タクのみならず通常のタクシーにも高額な料金を請求される恐れがあります。
まだまだメーター制でないタクシーが走っている国は多いです。

2013年にはエクアドルで流しのタクシーを利用した日本人夫妻が強盗被害に遭い、夫が
殺害されるという事件がありました。タクシー絡みの犯罪は白タク、正規のタクシー問わ
ず発展途上国では多いですので、そういった被害が報告されている国では白タクを利用す
べきではないでしょう。

3.乗車前に行き先を告げ、価格交渉を行う

タクシーに乗る前には運転手に行き先を告げ、必ず乗車前に価格交渉を行っておきましょ
う。現地に着いてから向こうの言い値を値切るのは難しいですし、スーツケースやバック
パックをトランクに乗せていると身動きが取れなくなります。

4.旅慣れてきたと感じた時こそが危険

これは白タクに限った話ではありませんが、自分が海外旅行に慣れてきたなと思った時こ
そがトラブルに巻き込まれやすいかもしれません。先ほど述べたエクアドルの事件でも、
殺害されてしまった夫は海外旅行経験が豊富な方だったようです。

私自身もアメリカへ渡航した時点で10カ国へ行ったことになり、中国もアメリカなどに比
べれば凶悪犯罪も少ないから安心だろう、と油断がありました。その結果白タクを利用し
てしまい、相場の3倍ほどの料金をぼったくられるという被害にあいました。
繰り返しになりますが、私自身は白タクの利用を推奨しません。ただ、もし白タクを利用
するとなった時は、以上のポイントを守っていただければトラブルも起きにくいのではな
いかと思います。

ただ、国によっては白タクの利用自体が生命を危険にさらすことになりかねませんので、
事前の情報収集を怠らないようにしましょう。