コンペの締め切りに間に合わせるための救世主?「iZotope Neutron」
トラックを解析してエフェクトのセッティングを提案
少し前にDTMerの間で話題になったプラグイン、iZotopeの"Neutron"。詳しい解説はもう様々な方がブログで書いていますのでそちらに譲りますが、簡単に言えばプラグインがトラックを解析して、EQ・コンプなどのセッティングを提案し、自動でかけてくれるというもの。
もちろん私も買いまして早速活用していますが、特にキック・ベースあたりにかけてみると、”こういうセッティングでもいいんだ”と目から鱗なことも。
ミックスは"Neutron”に任せてアレンジに注力する
Neutronの利点の一つは、単純にミックスのクオリティ向上が期待できるということでしょう。また、Neutronが提案してくれたセッティングを見て、ミックスを学ぶということもできると思います。
そして何より、私がNeutronを導入して良かったと思えることは、ミックスにかける時間を短縮できるということです。特にこれは締め切りまで時間がないコンペにおいて重要です。
締め切りまで時間がない時はアレンジにある程度のところで見切りをつけ、ミックスの工程に移っていくわけですが、Neutronを使ってミックスにかける時間を短縮することができれば、アレンジに注ぐ時間を増やすことができます。
また、制作スケジュールによると思いますが、ミックスに突入することには既に体力がなく、眠気と戦いながら…ということもあります。そんな状況でミックスをやってもクオリティの高い楽曲を仕上げることができませんが、そんな時にはNeutronにエフェクトのセッティングを任せてしまえば良いのです。
実践的な使い方は?
すべてのトラックにNeutronを挿す…というやり方もやってみたいのですが、私のiMacのスペックではそんなことをすると間違いなくまともに動いてくれません。CPU負荷はそこそこ高めのプラグインだと思います。
楽曲の柱となるパート、例えばキック・ベース・スネア・ボーカルなどには優先的にNeutronを挿したいところ。あとは、楽曲の中で特に押し出したいパートにかけるのが良いと思います。
そのほかのパートについては、一度Neutronをかけてからバイパスし、Neutronの提案したセッティングを真似てみて、そのあとでNeutronを外すという手法をとったりしています。
Neutronをかけてからトラックをフリーズする、という方法もありかもしれません。今度やってみたいと思います。
つい先日もコンペに楽曲を提出したのですが、この時は時間がなくNeutronがなければ完成が危うかったかもしれません。ありがたさを早速実感しています。
しかし、Neutronがやってくれるのはあくまでエフェクトのセッティングのみ。各トラックのバランスをとるという重要な工程は自分でやるしかありません。そのためにもミックスの勉強と練習はしっかりとやっておきたいですね。