中央アジア旅行記(13)|カザフスタン編⑥ウズベキスタンを目指して

ウズベキスタンの首都「タシケント」へ移動

カザフスタンの町”トルキスタン”での2泊3日を終えた後は、次なる国ウズベキスタンの首都”タシケント”へ移動します。

移動手段は列車です。切符はトルキスタンに到着した時に購入済み。

トルキスタンのタシケントの距離はそれほどでもないうえに、午前中に出発するので今回は列車で夜を越すことはありません。

このような感じで、ビシュケクからトルキスタンに移動した時に比べれば、移動距離は短いです。

列車で寝る必要がないので、今回は”プラッツカールトゥ”と呼ばれる解放寝台の座席を取りました。その結果、より面白い時間を過ごせたように思います。

昼食は食堂車で

長距離を走る列車なので、食堂車があります。出発して少ししたくらいでお昼時だったので、食堂車で昼食を済ませました。

どうでもいいですが、食堂車に行く時間違って台所のドアを開けてしまいました…кухняが”台所”を意味することをすっかり忘れてましたね。

メニューはないので口頭で何があるかを尋ね、その中から選びます。とはいえ大半はどういう料理かわかりませんから、知っていた数少ない単語の中からラグマンを注文。

味は特筆することもありませんが、食堂車にしては美味しかったかなという感じでした。

で、問題は会計なのですが、おそらくボッタクリ。正確な値段は覚えていないのですが…こちらの物価水準からすると少し高かったように思えました。

まあメニューがなかったので、100%ボッタクリと断定することはできないのですが。メニューがない飲食店を利用する時は、必ず前もって値段がいくらなのかを確認しておきたいところですね。

それほど法外な金額を請求されたというわけでもないので、おとなしく支払うことに。

ここでも珍しがられる日本人

キルギスからカザフスタンへ移動する列車の中では、珍しい日本人ということでいろいろ世話を焼いてもらいました。

今回の移動でも、車掌にはお世話になりました。そういえばこの時も車掌は男性でしたね。中央アジアでは男性車掌の方が一般的なのでしょうか。

ロシア語での会話なので全部が全部理解できたわけではありませんが、ウズベキスタンに着いたら買った方がいい本(ガイドブック?)を勧められたりと、とにかく次から次へと話題をふってきました。

あとは他にも何人かと話した気がしましたが、記憶によく残っているのはウズベキスタン人の女性。確かロシアへ旅行に行った帰りと言ってた気がします。

私たちと同年代だったのですが、すでに結婚して子供がいると言っていました。向こうは女性二人組だったのですが、なぜか彼女らの座席に招かれてお菓子をご馳走してもらったりなど、まあとにかく退屈しない時間を過ごせました。

二人だけの旅行でしたから、どうしても長時間移動ばかりだと間が持たないので、こういった感じに現地の人と交流できるのはいい刺激になります。

マリオカートをプレイする軍人

ウズベキスタンに入国するためには国境を越える必要がありますので、国境の駅で軍人が入国審査のために乗り込んできます。

その途中で一人の軍人が私たちの持っていたNintendo DSに興味を示しました。で、中に入っていたマリオカートDSをプレイさせてあげることに。

軍人vs車掌という謎の組み合わせでのマリカ対決が始まりました。入国審査中なのに何をやっているのでしょうか笑

私もその軍人とマリオカートで対決することに。もちろん初めてのプレイだったかと思いますが、なかなかセンスがあったと思いますね。まあ、私もマリカはそんなに上手いわけではないのですが。

解せないのが、その軍人は結局入国審査が終わる最後まで働くことなく、私たちの席でマリオカートをプレイしていたということ笑

その軍人の地位が高いからなのではと思うかもしれませんが、そんな感じではなかったんですよね。しかも特にお咎めを受けていたというわけでもなし。全くもって謎です。

他の車両の審査が終わるのを待っている間は、どういうわけか私たちの座席の周りに人が集まり談笑タイムに。

軍人の中には女性の方がいましたが、その方が偉い立場にいるようで、英語も話せるようでした。他の軍人たちは英語はあまり、という感じです。

入国審査は特に厳しいことはなく、パスポートと入国カードをチェックしたのみ。事前にビザを取っているから、ということもあるかもしれませんが。

そういうわけで、無事3カ国目のウズベキスタンに入国することができました。次回はウズベキスタン編が始まりますが、その翌日にはタジキスタンへ行くことになるので、本格的なウズベキスタン編が始まるのはもう少し先になります。