コスパの良いソロストリングス音源「Spitfire Solo Strings」レビュー
Spitfireのソロストリングス音源
先月、ちょうどコンペに出す曲にソロストリングス音源を使いたいなと思っていたところに、「Spitfire Solo Strings」がセール価格になっていたので、思い切って買ってみることにしました。
通常価格$249のところ、$129。日本円にして約1万3000円といったところです。4月18日でセール終了となっていましたが、2018年5月9日現在でもセール継続中のようなので、気になった方はぜひ買ってみてはいかがでしょうか。
元の価格も2万5000円ほどですから、価格的にはかなり手頃な部類に入るのではないかと思います。
まずは聴き比べから
使用感など言葉で説明するより、まずは音を聴いてみるのが良いかと思いますので、僕がフリー素材として公開している「図書室の少女」という曲を例に聴き比べてみます。
こちらの曲に使っている音源は、HALion Symphonic Orchestraです。弦楽四重奏+ハープなので題材としてはわかりやすいかと思います。
オーケストラ専門音源なのでこれも悪くはないのですが、やっぱり打ち込み感はかなり出てしまっていますね。こちらの楽曲はDOVA-SYNDROMEでフリー素材として公開中です。
次はこちら。ストリングスをSpitfire Solo Stringsに置き換えた音源です。先ほどのものと比べると、かなり良い感じになっていると思います。
ただ、やはり主旋律の1stヴァイオリンは、やっぱり打ち込みだというのがすぐにわかってしまうレベルではありますね。
ちなみに音源差し替え版はオーディオストックで素材として販売していますので、もしよろしければこちらも是非チェックお願いします。
実際の使用感は?
前提として、Spitfire Solo Stringsを使うためにはKONTAKTのフルバージョンが必要です。
こちらがライブラリを立ち上げた時の画像。最初に戸惑ったのが、レガートとその他の奏法が別のライブラリに分かれているということでしたね。
画像では上がレガート、下がその他の奏法となっています。奏法はキースイッチで切り替え可能。ちなみに少し残念だったのが、トレモロが収録されていないということ。トレモロが必須という方からすると、Spitfire Solo Stringsは選択肢から外れてしまうかもしれません。
使用しない奏法は読み込ませないことも可能なので、メモリを節約できるのがありがたいところです。
レガートのライブラリでスタッカートを打ち込んだり、逆にその他の奏法でレガートを打ち込もうとすると、あまりリアルにならないので面倒でもトラックを分けて打ち込んだ方が良いですね。
ただ空気感の調整方法が、レガートは「HALL SIZE」のワンパラメータのみなのに対し、その他の奏法はマルチマイクで収録されているので、そこをうまく調節して統一感を出すのが少し大変といえば大変でした。
価格帯としてはかなりお手頃なソロストリングス音源でしたが、音は本格派そのもので良い買い物をしたなと思っています。