ロシア語講座|アルファベット編(2)5つの軟母音

2020年1月3日

 

アルファベット紹介シリーズ第2回です。前回の記事では5つの硬母音をご紹介しました。

ロシア語の母音字は全部で10個あります。今回は残りの5つを見ていきましょう。

5つの”軟らかい”母音

5つの硬母音に対応するのが、5つの”軟母音”になります。読んで字のごとく”軟らかい”母音です。発音を聞けばなんとなく「軟らかいな」ということがわかるかと思います。

では、さっそく5つの軟母音を紹介していきます。

Я/я 「ヤー」

硬母音の"А"に対応する母音です。英語のRを左右反転したような形をしていますが、発音は似ても似つかないですね。

日本語の「や」のように発音するのではなく、軽く「イ」を前に添えて「ィヤー」と発音します。

И/и 「イー」

硬母音の"Ы"に対応します。今度は英語のNを左右反転した形ですが、これまた発音は全く異なります。

発音は日本語の「い」と同じと考えて問題ないでしょう。a/i/u/e/oの流れでいうとこちらの"И"が硬母音のような気がしてしまいますが、"Ы"=硬母音で"И"=軟母音となります。

Ю/ю 「ユー」

これは不思議な形をした文字ですね。硬母音の"У"に対応します。

こちらも"Я"の時と同じように、日本語の「ゆ」のように発音するのではなく、「イ」を添えて「ィユー」と発音すると近くなります。

Е/е 「ィエー」

英語のEと形が同じですね。硬母音の"Э"に対応する文字です。

「エ」の前に「イ」を添えるようにして発音しますが、2音にならないように注意。

Ё/ё 「ヨー」

"Е"の上に点が二つ付いています。硬母音の"О"に対応しています。

これも軟母音の例に漏れず、日本語の「よ」に「イ」を添えて「ィヨー」と発音。

この"ё"なのですが、表記の上ではふつう"Е"と区別されません。文中で"Е"と書いてあった場合でも、実際は"Ё"と発音する場合があるわけです。

また、このёが単語中にある場合、かならずёにアクセントが来るという決まりがあります。

 

さて、これでロシア語の母音字10個を全て紹介しました。次回は復習をしつつ、母音字だけで作ることができる単語を少し紹介していきたいと思います。

この記事を読んでロシア語に興味を持っていただけたら、ぜひロシア語を耳で聞いて勉強してみてください。

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