旅行で使えるロシア語(4)|「〜はどこ?」場所をたずねる表現

2020年1月3日

 

「〜はどこですか?」と場所をたずねたい時は

第3回から少し間が空いてしまいましたが、今回は旅行で使うシーンが多いと思われる「場所をたずねる」表現をご紹介したいと思います。

Где〜?(グヂィェ) 「〜はどこですか?」

гдеは場所を尋ねる時に使う疑問詞です。後ろに名詞を置くだけで、ものや人などの場所を尋ねることができます。

発音のカタカナ表記がややこしいことになっていますが、ラフに発音するなら「グジェー」くらいでも大丈夫だと思います。

ロシア語の名詞を知らなくても、例えばガイドブックの写真を見せながらГде?と質問するといった使い方ができるでしょう。

ですが、もしロシアに行くなら名詞の2つや3つくらいは覚えていって、実際に使ってみてはいかがでしょうか。場所を聞くことが多くなりそうな名詞をいくつかピックアップしてみました。

туалет(トゥアリェート)「トイレ」

 

場所がわからないと困るランキングの1位に入るんじゃないかと思われる”トイレ”です。なんとなく英語の"toilet"に似ていますから、比較的覚えやすいと思います。

私も実際レストランなどで何度か場所を聞く機会がありました。ぜひ覚えておきましょう。

касса(カーッサ)「レジ/切符売り場」

 

この単語一つだけでレジを示すこともあれば、入場券や乗車券などの切符売り場を示すこともあります。大規模なスーパーなどでレジの場所がわからなくなった時、駅や博物館などで切符や入場券を売っている場所がわからなかった時に使えるでしょう。

вход/выход(フほート/ヴィーはト)「入り口/出口」

 

あまり入り口や出口がわからないというシチュエーションはないと思いますが、それでも旅行中は1回や2回はそういうことがあるものです。

場所を表す副詞もセットで覚えましょう

ここでは英語でいうところの"there/here"にあたる、「むこうに/ここに」を表すロシア語の副詞を紹介します。ぜひгдеとセットで覚えましょう。

здесь(ズヂェーシ)「ここに」

例えば地図を見せながら「〜はどこにありますか?」と聞いた時、相手が地図上のある地点を指差しながらздесьと答えたら、それは指差した地点にあるということです。

там (ターム)「むこうに」

トイレの場所を尋ねたら、むこうを指差しながらтамという返答がありました。指差した方向にトイレはあるということですね。

この2つの副詞を使う上で注意したいのが、「ここに”来る”」「むこうに”行く”」というように運動の方向を表す意味で”ここに/むこうに”という場合は、здесьとтамは使うことができません。

これは英語と違って格変化が発達しているロシア語ならではの使い分けです。実際にどのような副詞を使うのかは、またの機会に紹介したいと思います。