ロシア旅行記|モスクワ・サンクトペテルブルク編(2)荷物預け所の罠

旅の楽しみの一つは食事!

初日のホステルにチェックインした後は、夕食のためモスクワの街へ。

レストランは、「Ёлки-Палки(ヨールキ・パールキ)」
をチョイス。いわゆるチェーンのレストランで、大体日本のファミレスと
同じくらいの予算でディナーが楽しめます。

ここでは定番のボルシチ・ペリメニなどを注文しました。
飲み物は到着を祝してビールといこうかと思ったのですが、ここは
やはり前から飲んでみたかった「クワス」。

クワスとは黒パンから作られたロシアの飲み物で、ここで飲んだ物は
濃い茶色をしていたのですが、物によっては色が薄いこともあるようです。
夏場は街中でクワスが売られていることがあります。
ハバロフスクに行った時一度だけ見かけました。
味は独特ですが、美味しいです。

こちらの料理書にクワスのレシピが載っています。
他にもボルシチなど定番ロシア料理の作り方が載っており、私も挑戦しました。
ロシア料理に興味のある方には、オススメの1冊です。

ヨールキ・パルキのウェイターさんは英語を話せる人も多いようで、
観光客向きのレストランと言えるでしょう。

帰り際にスーパーでウォッカを買い、部屋で軽く呑んで1日目は終了。
ちなみに買ったのは「Путинка(プーチンカ)」という、
その名の通りプーチン大統領を模したウォッカです。
空港の免税店では見かけなかったので、多分ロシアに行かないと
入手は難しいかもしれません。

スーツケースは預けられない?

翌朝チェックアウトした後は、予定していたクレムリン観光へ。
しかし生憎の雨で、スーツケースを引きながら傘をさすのは少し面倒。
クレムリンには荷物預け所があるという情報だったので、そのまま
スーツケースを持って移動しましたが、この判断が間違いだったとは…

ボリショイ劇場

道中通りがかった「ボリショイ劇場」今回ここでの観劇は日程上かないませんでした

道中両替を済ませつつクレムリンまで来たのですが、いかんせん
どうやって入場口に行くのかわからない。話を聞いてみると、最寄メトロ駅
「アレクサンドロフスキー・サート」の地下道が通じているようです。

仮にメトロで最寄まで来たら、地上には出ずにそのまま地下道を通って
クレムリンまで行きましょう。

で、ここで大誤算だったのがクレムリンの荷物置き場にスーツケースは
預けられない(!!)ということ。2013年のことなので今どうなっているかは
わかりませんが、X線検査の装置をスーツケースが通らないから預かれない
ようです。要するに手荷物預かり所だったということです。

駅(станция)ではなく駅(вокзал)が正解

どうしたものかと思案していると、通りがかった職員らしき女性が
「Station」の一言。駅に荷物預け所があるのか、と考え地下鉄駅に戻るも
そのようなものがある気配はなし。

さまよっても何も解決しなさそうなので、荷物預け所に戻って話を聞いて
みることに。さっき「Station」の助言をくれた女性はいませんでしたが、
なんとか片言のロシア語で話をしたところ、どうもメトロ駅(станция)
ではなく、ターミナル駅(вокзал)へ行かなければならない模様。

日本語や英語では「駅」の一語でも、ロシア語だと地下鉄のような
ローカル線の駅か、ターミナル駅かで単語が変わってしまうんですね。

それならば、丁度その夜はレニングラード駅というターミナル駅から、
サンクトペテルブルクへ長距離列車で向かうので、そこに預ければいい
という結論に。メトロ駅のコムソモーリスカヤが最寄ですから、メトロに
乗って行きます。かなりの時間をロスしました。

レニングラード駅に着いたものの、どこに荷物預け所があるかわからず、
仕方なく歩いていけるもう一つのターミナル駅「ヤロスラヴリ」駅まで
行きました。そこでどうにか荷物を預けることに成功。

ちなみにレニングラード駅にもちゃんと荷物預け所はみたいです…
ロシア語で「Камера хранения(カーメラ・ラネーニヤ)」
(「フ」はfuではなく、huに近い発音)と言うので、そのように尋ねて
みれば場所を教えてくれることでしょう。

次回は、クレムリンやプーシキン記念美術館、それとグム百貨店の
話などを書いていきたいと思います。

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